「アグリテック」という選択肢

2020年07月27日 農業ニュース

食料危機問題

世界人口が増える中、国連の推計によると2050年にほぼ100億人に達する見込みとの事です。
これは、同時に2050年までに食料危機が深刻化していくことを意味しています。
食料需要量は2010年比で1.7倍と予測されており、SDG'Sをはじめとした世界的な対応が迫られています。

農林水産省のホームページによると
⇒ アフリカ、中東では、経済発展に伴う農業投資の増大により主要作物の生産量は増加しますが、人口増加等による需要量の増加を上回ることができず、輸入量が大幅に増加
⇒ アジアでは、米の生産量、輸出量は増加しますが、食生活の多様化等に伴い小麦、大豆の需要量が増大し輸入量が増加

とのことで食料自給率の低い日本にとっては決して他人事では済まない状況です。

我が国の対応としては「国内生産の増大を図りつつ、日頃から世界の農作物の需給状況や見通し等の情報を幅広く収集する必要がある」

との記載があるのですが、日本の農家では高齢化が進んでおり、長年後継者不足の問題とされてきました。

農作物の増大を図るのであれば、日本における農業の在り方と向き合って行かなくてはなりません。

 

そんな中、昨今では「アグリテック」という言葉が聞こえてくるようになりました。

アグリテックとは?

AgriTech(アグリテック)とは? 農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)の組み合わせを指しており、最新技術を農業へ応用する仕組みです。
「スマート農業」と同義で、こちら呼び方が馴染み深い人も多いかもしれません。

アグリテックの例としては、
面白い記事を見つけましたので、是非ご参照ください。
https://ideasforgood.jp/agritech-matome/

収穫作業を行うロボット
ドローンの活用
AIやIoTの利用
都市型農業

等が代表例として挙げられます。

このように高齢化の人手不足にも対応が可能であり、若者にもできる魅力ある農業。更には土地の広さや従来の手法に縛られない農業技術というものが注目されています。

アクアポニックスの循環型農業

中でも個人的に面白いと思ったのは、「アクアポニックスで循環型農業ができる図書館」です。
まるで公園のような建物で太陽光発電や養鶏との繋がりも工夫されており、都市における自給自足可能性が示されています。
https://ideasforgood.jp/2019/05/21/vac_library_aquaponix/

「都市環境でも、自然エネルギーを循環させながら異なる動植物を一緒に育てられるように」との思いから作られており、今後、日本で広がっている「空き家問題」の解消と「食料問題」への貢献という面から期待の持てる技術ではないでしょうか。

<都市型農業について>

日本では人口減少により、空き家問題が深刻化していくだろうという予測がされており、
2033年頃には空き家が2,150万戸(全住宅の3戸に1つ)が空き家になるだろうという見方もあります。

この問題は地域の活力低下やインフラの弱体化に繋がる問題であり、解決策の1つとして都市型農業による空き家の有効活用を推奨する声もあります。
実際、空き家やオフィスの一部を使った植物工場などが複数の企業で見られるようになりました。

まだまだ実験段階といったものが多い中ではありますが、先に述べたアクアポニックスをはじめ、「農業」というものが以前よりもグッと我々に近づいてきているのかもしれません。

 

<アクアポニックスについて>
https://solar-sharing.org/aquaponics