カナダの農業

<カナダの農業>

カナダは、北アメリカ大陸北部に位置し、アメリカ合衆国と国境を接しており、国土面積は世界最大のロシアに次いで広い国です。※1

日本と比較すると、カナダの国土は99,847万ha、日本の面積は3,780万haですから、カナダの国土は日本の26.4倍の広さがあります。しかしカナダは、広大な国土を有するものの、そのほとんどが森林、湖沼、山岳等で、農用地面積の割合は国土のわずか6%しかありません。

また、北部はツンドラ地域へと続く寒冷な気候で原生林が広がっており、農業生産に適しておりません。一見カナダは農業に不向きな気候や土地のようですが、自然条件の特性から、おもに4つの地域に分かれています。
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中央カナダ、平原州、太平洋岸、大西洋岸、です。

中央カナダは、トロントやモントリオール、オタワといった大都市を抱える地域で、穀物や豆類の他に、酪農や野菜栽培など都市近郊型農業を主としています。

平原州は、カナダ最大の大穀倉庫地域で、アメリカとの国境付近を中心に6千万 ha 以上の農用地を保有しており、2014年のデータによると、小麦、大麦、とうもろこし等の穀物、菜種など生産され、カナダ農用地の約8割は、平原州のアルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州が占めておいます。これらの州で小麦、大麦、菜種の大部分が生産されています。特に菜種は世界第1位の生産量を記録しています。

太平洋岸は、バンクーバーなどの大都市があり、中央カナダと同じく都市型農業が主流。しかし太平洋岸には、カナディアンロッキー山脈と呼ばれる4000m級の山岳地帯が広がっているため、中央カナダよりも農地面積は制限されています。

最後に大西洋岸は、森林資源や海洋資源に恵まれていることもあり、林業や漁業の方が盛んです。

カナダは人口約3,559万人(FAO:2014年)で、多民族国家であり、移民者にとって暮らしやすい国のひとつとして知られています。そのため、カナダの移民受け入れプログラムには、農業など個人営業によって生計を立てられるような方に対応できるプログラムが存在しています。

複数条件がありますが、最初の条件としては、農業経営者として2年以上の経歴があること、カナダの経済発展に貢献できること、語学レベルなどです。

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他に、ノバスコシア州では、Agri-Food Sector Streamという、農業の経験がある方が移民できるプログラムが2011年にできています。
このプログラムが始まるきっかけは、州の30%以上の土地が農業目的に使用され、そしておよそ農業・放牧に使用できる160万ヘクタールの土地がまだ手つかず状態のままだったからだとか。

移民を受け入れることで経済を活発化させたいという考えがあるようです。

農業ビジネスを始めたい方には適しているのではないでしょうか。

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