キルギス共和国の農業

キルギス共和国、通称キルギスは中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の共和制国家で、旧ソビエト連邦の崩壊後に独立した比較的若い国です。
あまり耳にしないという方が多い国名かもしれませんが、日本に好感を持っている方の多い「親日国」です。

国土の約40%が標高3000mを超える山国で、国土面積198,500㎢ 人口は約600万人の小さな国ですが、東西に長く伸びる地形で雄大な自然に囲まれた国です。

農業および牧畜、鉱業が主な国の産業となっており、農業はGDPの約14%に相当。人口の約60%が農村部に居住している状況で、農業の輸出農産物上位(2011年調べ)は豆、木綿、ジャガイモ、たばこ、ミルクなどです。

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主要農産物の自給水準が不十分で食料の多くを輸入に頼っているため、国内生産量の大部分はキルギス国内の消費にまわされています。

ソ連崩壊に伴い、大規模な集団農場が解体されたことで栽培技術の低下・農業機器不足など農業を取り巻く環境が急激に変わってしまいました。

分与地が小さいため農業生産が単純化し、効率的な農業生産、労働生産性向上が進まずにいます。
現状は主要農産物の自給水準が不十分であるため、輸入に依存している状況で、例えば、国内市場自給率は、穀物製品が 62.5%、肉類が 57.8%となっています。

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一方、「国内農業を100%有機農業に転換する」という有機農業の促進を進める動きがあります。
狙農作物のブランディングとエコフレンドリーな国のイメージを確立しようという狙いです。

その背景としてはユーラシア経済連合(EEU)に加盟したことで、輸入品に対する関税が引き上げられ
それまで隣国の貿易の中継地点としての地位を失ったことが大きな要因として挙げられます。

急遽、産業の育成を求められる中で伸びしろがあると判断されたのが、「農業」です。
2017年には政府が有機農業発展のための6か年計画を発表し、政府としてこの流れを推進する姿勢を明らかにしています。

既に現在では国産の有機農産品を加工したジャムやシリアル、ドライフルーツなどの商品が首都のお店では並んでいるようです。

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