ブラジルの農業

<ブラジルの基礎情報>
人口は、世界第 5 位の約 2 億 608万人FAO:2014 年)
広大な国土、温暖な気候、多くの水資源を有し、世界有数の農業生産国。

現在の耕地(約 8,000 万ヘクタール)に加え、耕地利用が可能な土地が 数多くあり、海外からの投資対象として注目が集まっている国です。

気候は国土の中南部は雨季と乾季がはっきりと分かれるサバナ気候です。
南半球にあるため、日本とは夏-冬が逆になり、冬(6~8月)にはほとんど雨が降らない乾季になります。

日本からブラジルへの主な輸出品は、自動車の部品、有機化合物、原動機等で、ブラジルからの主な輸入品は、鉄鉱石、鶏肉、とうもろこし、コーヒー(生 豆)等です。

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<ブラジルの農業>
コーヒーのイメージが強すぎて、他の作物については浮かんで来なかったのですが広く農業が盛んです。特にサトウキビの生産は、世界のサトウキビ市場の約20%を占めており、世界第1位の規模を誇っています。

 その他にも

 

 コーヒー、オレンジ    世界第1位
 大豆、たばこ、牛肉、鶏肉 世界第2位
 とうもろこし       世界第3位

と、言った具合に農業大国の一面があります。

ちなみにサトウキビは燃料のエタノールとしても利用されています。バイオ燃料の試みは国策として進められてきました。

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世界のエタノールの生産はブラジルとアメリカで75%を占めているのですが、アメリカのトウモロコシによるバイオ燃料は食糧危機に及ぼすリスクがあるのとサトウキビの方が温室効果ガスの削減効果が高く、生産コストが低いというメリットがあります。

<農業の歴史>
元々、ブラジルはそれほど農業が盛んだったわけではありません。古くはゴム栽培が中心(19世紀後半頃)で、その後は植民地支配により70年代までブラジルの農産物はコーヒーと砂糖のみでした。今、主流となっている他の作物は当時輸入に頼っていました。
 
しかし78年から大規模な農業開発が行われセラード(南米で最も広大な森林サバンナ地帯)を農地に変え、農業の生産性が飛躍的に高まりました。農業開発が行われた土地は日本国土の5.5倍とのことですから日本人には想像が難しいかもしれません。残念ながら大規模な環境破壊が行われたのもまた現実ではありますが、この開発が世界第5位の農業大国となる礎になっています。

 

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<ブラジル農業の課題>
 インフラの充実が重要な課題となっているようです。大豆の輸送コストについて、アメリカの約3.7倍(2011年)もかかっており国際競争力を高める上で農業に関わる水路・陸路のインフラ整備が急がれています。

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