フィンランドの農業

2018年09月6日 世界の農業

<フィンランドの農業>

フィンランドはスウェーデン、ノルウェー、ロシアと国境を接する北欧の国です。

首都ヘルシンキは、バルト海の半島と周辺の島々からなっています。人口は、548万人(FAO:2014年データ)

国土の広さは、フィンランドが3,384万ha、日本は、3780万haと、日本と比べるとそこまで差がないように感じますが、
面積のそのうち4分の1が北極圏であるため、農用地として活用できる地が、日本の約半分ほどしかありません。

国土は、全体的に平坦な地形で、約7割が森林で覆われています。
そのため、フィンランドは、スウェーデンに次ぐEU有数の林業国(製材の輸出量は世界第 5 位(2014 年))です。※1

風土として、フィンランドの最も長い季節は冬です。

フィンランドの最も暖かい地域では冬が1月初から2月末までであり、一方北西部の高地や北東部の低地では冬が10月初めから5月中旬までと、時期がずれています。

これには、主に緯度の影響を受けているのが理由として挙げられます。

その影響から、フィンランド南部で降雪するのは毎年3~4か月間であるのに対し、北部では7か月ほど続きます。

北部では冬が長いため、毎年500mmから600mmの降水のうち半分ほどが雪になります。

南部の降水は毎年600mmから700mmほどであり、北部と同じく一年を通して雪が降りますが、雪の比率は北部のそれより低いです。

故に、フィンランドの農業は気象条件等から主として南部地域に限定されます。

主な農畜産物は、大麦、オート麦、小麦、ばれいしょ、てん菜等。
寒冷地帯のフィンランドの農作物の生産性は中央ヨーロッパの半分ほどしかなく、決して生産性は高くありません。

農村部における人口の維持や食料自給の重要性が国民共通の課題として認識され,手厚い保護が行われてきました。

さて、フィンランドの風土や農業のご説明をしてきましたが、少し面白い記事を見つけました。

【北欧フィンランド、都市部では初のコンテナ型植物工場ベンチャーが誕生】
http://innoplex.org/archives/35654

フィンランドでは、現在人工光栽培における作物栽培が注目されており、現地に完全人工光型植物工場のベンチャー企業が誕生したとのことです。

都心部で工場を設置し、ベビーリーフやリーフレタスなど葉物野菜を通年で生産・供給して行くことを目指しています。

人工光を利用した栽培方法は、日本でも既に行われており、
フィンランドへの企業参入として、三菱化学や富士通など、日本企業の名前も上げられます。

多くの雪で覆われ、日照時間が少なく、活用できる土地が限られているフィンランドだからこそ、
都市型農業を展開していくのに、マッチングしているのではないでしょうか。

 

 

※1 農林水産省ホームページより
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/k_gaikyo/fin.html