インドの農業

インドは広く、アメリカに次ぐ世界2位の耕地面積を持っています。
1億5000ヘクタール以上というのですから、私には少々想像が難しい広さです。

インドの農業は1970年代の「緑の革命」で大きく伸びたのですが、1980年~2007年にかけて
GDPに占める農業の割合は半分に低下しました。これは工業などをはじめとした他の産業が伸びたためといわれています。

10億人以上の人口で70%が農村地域に住み、そのほとんどが農業を専業としています。

こうして聞くとさぞかし農業輸出大国なのだろうと思ってしまうのですが、
正解最大級の農業国でありながら、農業における競争力はそれほど高くありませんでした。

農産物の輸出は世界全体のわずか1%。インフラ整備等をはじめとした農業政策や国を挙げた
農業投資の遅れが主な原因のようです。(2011年頃のデータ)

ただし、近年では制度の大幅な見直しが図られ、農業インフラにも積極的に政府が改善を行っている様子です。

その甲斐あってか、農林水産省では以下の値が公開されていました。
世界有数の穀物生産国であり、コメ、小麦の生産量は中国に次いで世界第2位(2014年)。
コメ輸出量では、2012、2013年と世界第1位となっています。

インドの農業に非常に大きな影響を与えるものとして、モンスーンという気候条件があります。
※モンスーン:インドや東南アジアで、夏の季節風による雨季、または、雨季に降る雨

モンスーンが適量であれば、購買力も高まるが2013年の干ばつではサトウキビ・米・小麦の
生産高が減少し、食糧価格が15%以上高騰するという事態になったとのことです。

インドの農業は水に左右されると言ってもいいでしょう。

農業と自然との戦いは万国共通のようです。

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