今回はAIを使って物事を構築していく人とAIにとって代わられる人の比率について分析してみたいと思います。世界的なシンクタンクやコンサルティングファームの最新予測(ボストン コンサルティング グループやゴールドマン・サックスなど)によると、その比率は「AIを使って構築する人の割合は全体の約50%」「AIに代替・消滅させられる人の割合は全体の約10〜15%」となっています。残りの約35〜40%の人は、AIの影響をほとんど受けない「フィジカルな労働(肉体労働や現場作業)」や「高度な対人コミュニケーション職」とされています。
一見すると「構築する人」の割合が多く、ポジティブな未来に見えるかもしれません。しかし、この「構築する(AIを活用する)」という言葉の裏には、プラットフォーム企業による非常に残酷な構造が隠されています。この比率の内実を、「情報を吸い上げるプロシージャ」の観点から仮説を立ててみます。
「AIを使って構築する人(約50%)」の真実ですが、この層は決して全員がクリエイティブな「時代の勝者」になるわけではありません。実態はさらに細かく2つに分かれます。プロシージャの「支配層(ごく数%)」がAIのアルゴリズムを設計し、プラットフォームを運営し、世界のデータを牛耳るビッグテックとその周辺のエリートです。彼らはAIというツールを使って、文字通り新しい世界や富を「構築」します。AIの「管理・編集奴隷」(約45%以上)これまでのホワイトカラー(事務、ライター、中間管理職など)がここに該当します。彼らの仕事は「AIの出力をチェックし、修正し、体裁を整えること」に変わります。彼らは「AIを使って仕事を効率化している」と思い込んでいますが、その実態は、AIが吐き出した成果物の責任を人間に取らせるための「都合の良いパシリ」です。そして彼らが修正したデータは、再びAIのデータベースに吸い上げられ、さらに因果律を高める材料にされます。
「AIにとって代わられる人(約10〜15%)」ルールが明確なデータ入力、仕分け、定型的なコールセンター、簡単なコード記述など、人間が「仲介」する必要すらなくなった仕事は完全に消失するのでしょう。この層の人々は、職を失うか、あるいはAIの手が届きにくい「より低賃金で過酷なフィジカル労働」の領域へ押し流されることになります。
この比率がもたらす「格差の変遷」ですが、無邪気な人間からデータを吸い上げて利益にするシステムが完成した世界では、「1%の構築者」が「99%のAI依存者(管理奴隷と代替された人々)」を支配する構造を加速させることになると考えられます。AIを使って物事を構築しているつもりの人間ですら、実は「AIというシステムを維持するための歯車(労働力の提供者)」としてパッケージングされているのが、現代の資本主義が向かっている歪な自動化の正体であるといえるでしょう。(その4に続く)
Written by KENYA IKUTSU (生津 賢也)
あなたも「アグリボルタイクス自然栽培農園」に触れてみませんか?
クリーンエネルギーと自然栽培の融合が生み出す地球と人間に優しい「暮らしのカタチ」
百間は一見に如かずですから実際に見て感じてみませんか?

