著者のヤニス・バルファキスは1961年生まれ。2015年のギリシャ経済危機の際に財務大臣に就任、現在はアテネ大学で経済学教授を務めています。彼による歴史観、現状世界への洞察力は鋭く、この書籍は一読の価値があります。
「リベラルの基本的理念である「自己所有としての自由」を救い出すためには、生産、流通、協働、コミュニケーションの手段がどんどんクラウド化していく中で、そうした手段の所有権を包括的に根本から構成し直す必要がある。」
上記はこの書籍の225ページに出てくる文章を引用したものですが、SLOCを旗印にアグリボルタイクスと農薬や化学肥料を一切使用しない自然栽培を融合させる我々SUNファームの取り組みは、よりよい社会構築に貢献し得るものだと改めて感じています。