ミツバチヘギイタダニ@アグリボルタイクス養蜂

農作物の受粉やハチミツの生産に貢献しているミツバチの不足が世界的に問題になっていますが、その原因のひとつがミツバチに寄生するミツバチヘギイタダニです。ミツバチの幼虫が大きくなったときに、雌の親ダニが働き蜂に見つからないように巣房に侵入、幼虫から体液を吸い産卵を行います。卵から孵った複数の子ダニは1週間ほどで子ダニから親ダニになり、交尾をします。やがてミツバチが成虫になり巣房の蓋を開けて出てくるときに、ミツバチの体に便乗して外に出てきます。そして、違う巣房に寄生し、この繁殖行動を繰り返すことで爆発的に増加するのです。正常に見えるミツバチでも、蛹時代に体液を吸われた働き蜂は、成虫になれたとしても翅(はね)が縮れて飛ぶことさえできない奇形蜂になってしまいます。これらの蜂が、複数目に付くようになった頃は、深刻で巣の全滅が近いことを意味しています。農薬や化学肥料を一切使用しないアグリボルタイクス自然栽培農園内の一角で取り組んでいる養蜂場に於いてもダニの問題は存在しており、頭痛の種のひとつです(´;ω;`)。

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