カマキリは畑の守り神

農薬や化学肥料を一切使用しないアグリボルタイクス自然栽培農園には当然いろいろな虫も生息しています。作物にとっては厄介な存在であるアブラムシを捕食してくれるカマキリは我々にとって益虫ですが、世の中にはカマキリ農法なるものがあります。冬に捕獲にしておいたカマキリの卵を春先に枝ごと畝にさしておくと、孵化したカマキリの赤ちゃんがアブラムシを食べてくれることで農薬を用いずに、人間の手を入れながら循環の中で害虫を駆除するという方法です。カマキリが増えすぎてしまうと、ミツバチなどの受粉を助ける大事な虫たちを捕食してしまうので我々はそういったカマキリ農法なることはやらずに自然の摂理に任せていますが、カマキリは一つの卵から100匹以上が生まれてもクモ・鳥などに食べられて、夏まで生き残り大人のカマキリになるのは僅かなんですね。そう思うと彼らの存在への感謝の念が更に増してきます。

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