足るを知る

私は敬虔な仏教徒ではございませんが、ブッダのことばに深く共感するところは少なくありません。

『足ることを知り、わずかの食物で暮らし、雑務少なく、生活もまた簡素であり、諸々の感官(感覚器官)が静まり、聡明で高ぶることなく、諸々の(ひとの)家で貪ることがない。』

これは原始仏教経典「スッタニパータ」に出てくるものですが、このスッタニパータは仏教書のうちでもっとも古い聖典とされています。

『あれもこれも欲しがり、暴飲暴食、しなくてもいいような雑務に明け暮れ、生活は乱れ気味で、静まることなく、聡明でもないのに驕り高ぶり、他人への依存度が高い。』

執着に囚われ、解脱の道からはまだまだ程遠い場所にいると、このようなスタイルになってしまいがちではないでしょうか。

良い暮らしを実現するために一生懸命働くことは勿論大事ですが、独立独歩の気概を持ち、且つ品性、品格を保つことも非常に大切なことです。

今あるものに感謝し、質素倹約の暮らしの中で、必要なことのみを行い、シンプルなライフスタイルを送り、物静かな佇まいで、自然の摂理と調和を重んじ神羅万象と向き合う。

我々がSLOCとLOHASを旗印に活用しているアグリボルタイクス(ソーラーシェアリング)はこういった生き方を可能にし、人間社会に平和と繁栄をもたらすツールのひとつになり得ると考えています。

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