<茨城県の農業>
茨城県は、総面積は約61万ヘクタールの、全国で比べると24位ですが、農林水産省の生産農業所得統計※1によると、
農業産出額は1位の北海道(12,115億)に続いて、第2位(4903億 )となっています。
平成28年度では、
*鶏卵
*かんしょ
*はくさい
*レンコン
*ピーマン
*メロン
*ほしいも・・・
と、多くの作物が全国第1位の出荷量を誇っています。
他にもレタス等の野菜、梨等の果樹、米の生産等も盛んです。
畜産では、銘柄畜産物として常陸牛、ローズポーク、奥久慈しゃもなどが生産され、常陸牛は、2014年より海外への輸出もおこなわれています。※1
茨城県はまさに、野菜栽培,花卉栽培,畜産農業,と。オールマイティな日本有数の農業県なのです。
なぜ、土地面積は24位と平均的なのに、農業算出額は、北海道に続く2位なのでしょうか。
それは、茨城県の地形や土地にヒントがあります。
茨城県は関東平野の北東部に位置し,一部を除いて平地です。
県内には、利根川や久慈河,那珂川をはじめとした川が流れ,霞ヶ浦など湖も有していますから、
川や湖の沿岸部は水田地帯となっており、米づくりが行われ、台地では畑作や果樹栽培が中心に行われています。
耕地面積の広さは、約61万haの総面積内に、16万9,200haとなっています。
この数字は全国2位の広さです。
また、茨城県は、京浜という大消費地に隣接し、重要な食料供給基地となっています。
高速道路や港湾の交通整備などにより、更に市場への流通の利便性が高まります。
さて、農業算出額が2位の茨城県ですが、消費量は、約167,000gと全国のランキングだと、29位となっています。※2
こういった順位や、全国規模での農家の減少という問題も背景にあるのか、
茨城県では、地産地消の向上を目指す取り組みを行っています。
その取り組みとして、農林水産物や県産食材を使用した料理をPRするイベントをとりおこなっています。
もうすぐはじまる「茨城を食べよう収穫祭2018」もその1つです。
茨城県の農林水産部農業政策課と開催市である、常陸太田市の農政部販売流通対策課によるイベントです。
例年10月には開催されているようですが、今年は2018年10月13日と14日の土日に開催するようです。
過去の催しスケジュールを調べますと、芸能人の方を招いてのトークショーやお笑いライブ、
ラジオの公開生放送や、じゃんけん大会やクイズ大会を行い県産品をゲットできるなど、
かなり大規模なもののようで、地域と特産品との接点を作っています。
是非一度、足を運んでみても良いのではないでしょうか。
http://ibaraki.lin.gr.jp/report/141008.html
※2 総務省家計調査
http://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
(単身世帯を除いた二人以上の世帯の購入量より抜粋。一般世帯における購入量と消費量はほぼ同じと考え、記事内では消費量とした)