農業委員会担当 ミキオくん

弊社で主に農業委員会対応を行っているミキオくんです。
農業委員会対応を中心にソーラーシェアリングの許可・申請を担当しています。

年齢 50代
妻 1人、 息子 1人、 住宅ローン有
趣味 釣り、スイートコーン栽培

ソーラーシェアリングを始める前に!

ソーラーシェアリングを始めるには太陽光発電に必要な架台とパネルを設置して発電を行うのですが、そのためには農業委員会から農地転用の許可を得る必要があります。

ご存知の方も多いでしょうが、農地は国民の食糧生産の基盤であるという考え方からその他の土地とは一線を画し、農地法によって一定の規制が設けられています。ソーラーシェアリングを行う為には、この農地法に従って「農地の一時転用」を行うのですが、しっかりと営農を継続できる設備・計画であるかを見られます。

農業委員会について?
農業委員会は、農地法に基づく売買・貸借の許可、農地転用の意見具申、遊休農地の調査・指導などを中心に農地に関する事務を執行する行政委員会として市町村に設置されています。申請には?
繰返しにはなりますが、まずは各市町村にある農業委員会へ相談する必要があります。
地域により、審査基準や必要書類が変わってきます。共通したガイドラインが無いため、許可の基準が各地域で異なります。担当者が詳しくなかったり、地域での実例がなかった場合等の理由からなかなか許可に至らないケースもあります。

無許可で農地を転用してしまうと、農地法違反となり罰則の対象になってしまいますでいい加減な対応はできません。

期間について?
これまで、一時転用の期間は3年とされ営農に問題が無ければ再許可を可能とする仕組みでしたが、2018年5月に農林水産省より発表があり、一定の条件を満たせば、架台部分の一時転用許可の期間を最長3年から最長10年に延長することができるようになりました。

<一時転用に必要な条件>
国に保護されている農地を利用するためソーラーシェアリングの条件には幾つかの厳しい決まりがあります。

 

◆撤去可能な設備であること
◆必要最小限かつ適性であること
◆作物に適した日照量を確保出来ていること
◆農業機器が利用可能になっていること
◆設備撤去費の支払いが可能であること

 

主な内容を簡易的に記載いたしましたが、要はしっかり農業を行える事と何かあった場合は速やかに撤去することが条件といえます。
併せて撤去(一時転用の取消)となり得る要件としては

【1】農業が行われていない
【2】収穫された作物が、同じ年・同地域の平均的な単収と比較して8割以上であること

この【1】【2】がとても重要です。しっかりとした農業の準備をせずにFITの売電収入のみに目がいってしまうと作物が全滅してしまった、収量が足りないなどの理由から設備の撤去という最悪の事態を招いてしまうことがあります。

ソーラーシェアリングを始める前にはその点にも気を付けてしっかりとした営農計画が必要になるでしょう。

ちなみに10年延長の要件について、農林水産省では以下のように定義しております。
条件①:担い手が所有している農地又は利用権等を設定している農地で当該担い手が下部農地で営農を行う場合
条件②:農用地区域内を含め荒廃農地を活用する場合
条件③:農用地区域以外の第2種農地又は第3種農地を活用する場合

 

エピソード

元々、耕作放棄地の状態になっていた土地で申請を行うため農業委員会より整地にするよう指導がありました。
ここまではよくある話なのですが、土地が雑草で荒れている他にも以前農業をされていた方のビニールハウスとその多くの農機具までもが放置された状態でした。

また少し傾斜のある土地だったこともあり、泥が他の土地へ流れないよう土嚢替わり使っていた岩が作業を更に難航にしました。
1つ数百キロもあるような岩が複数農地を囲んでおり、それらも撤去しなくてはなりません。

これらの状況をクリアしないと許可は出せないとの事でしたが、整地作業にはそれなりの費用と時間がかかることから地主さんもなかなか作業を進める事が出来ず、数年が経ちました。
このかかった時間により、土地の状況は更に悪くなり問題が複雑化していきました。

しかしながら、地主様のソーラーシェアリングを使った農業をしたいというお気持ちに変わりはありませんでしたので、問題解決に努めました。
私自身、何度も粘り強く農業委員会に足を運び1つ1つ問題を整理してそれまでの経験を活かし、またいろいろな方のご助力を受け対応を進めていきました。

その甲斐あり、先日ようやく許可がおりて完工することができました。

こんなところに行きました

旭市農業委員会

笠間市役所

高崎市役所

成田市役所

富津市役所