真のプライド

2019年07月31日 ブログ(blog)

以前私が東南アジアのある国における企業の経営再建をしたときの話をします。

背景は、ヤキの回った日本の上場企業のトップが海外展開をしたい一心で成長性の乏しい現地の会社を高値掴みし、杜撰な経営で買った会社を空中分解寸前まで追い込んだ、というよくあるストーリー。

瀕死の会社を蘇生させるべく大胆な外科手術を行う前に、杜撰極まりない投資と経営に関わった全ての関係者からヒアリングを行った際に監査役の老人がドヤ顔で放ったことばには思わず侮蔑の笑いを隠せませんでした。

「私は騙されていたんだ!」だって。
監査役というのは会社のチェック機能を司るところでそいつが騙されちゃ話にならないのですがね。

言ってみればその爺さんは自ら「自分のマーケットプライスはゼロだ!」とシャウトしたのですが、そんなことすら自覚できていない、つまり騙されたと言えば許されると思っているわけです。

騙された、といって被害者面していれば何でも済むと思い込んでいる人間に共通する特徴は「恥知らず」であるということです。
自分の失敗を他人のせいにするのは自分の人生にプライドを持っていないから。別の言い方をすれば他人任せの生き方をしているから。

あなたは自己責任で人生を生き抜く覚悟がありますか?
自分の人生に責任を持っていれば、自ずと生き方も仕事も真剣になり、しでかした失敗は真摯に真正面から受け止めるものです。
それが真のプライドを持つということです。

生津 賢也
Kenya IKUTSU