ソーラーシェアリング

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ソーラーシェアリング 2017-05-16T11:21:51+00:00

営農を継続しながら、農地を太陽光発電にも活用する。
ソーラーシェアリングは新しい農業の形です。

ソーラーシェアリングとは

ソーラーシェアリングは営農しつつ、太陽光発電も同時に行える最先端の農業です。
耕作地の上約3mの位置に、藤棚の様に架台を設置。そのうえに細幅の太陽光パネルを並べ、作物とパネルで光を分け合います。パネルで遮る太陽光の程度(遮光率)は約30%で、作物の生育に支障がないように設計。作物には光飽和点、つまり一定量以上の太陽光は光合成に利用しないという限界点が存在します。強すぎる光は、かえって作物のストレスになることさえあります。

ソーラーシェアリングでは営農と太陽光発電、2つの収入源を得られます。農業の収益が上がれば農業に従事する人が増え、雇用だけでなく農家の後継者不足も解消されます。また、耕作放棄地の増加も解決されるでしょう。ソーラーシェアリングは、農家が抱える諸問題を解決しうる可能性を秘めています。

パネルの隙間から太陽光が降り注ぐ様子

▲パネルの隙間から太陽光が降り注ぐ様子

農業機械も難なく利用できます

▲農業機械も難なく利用できます

日本のエネルギー問題にも、ソーラーシェアリングは有効です。

日本の国土は大部分が森林で、約66%を占めています。また、日当りの良い平地の割合で多いのが農用地で12%、454万haほど。この日本にある農用地のうち、300万haすべてにソーラーシェアリングを導入すれば、国内の総発電量すべてを賄う事も可能です。原子力発電や火力発電に頼らなくても、自然エネルギーだけで電力を賄えるのです。狭い国土で資源の乏しい日本に、再生可能エネルギーだけで電力を補う未来があります。

設備

導入するにあたって

ソーラーシェアリングを導入するためには、いくつかの条件があります。ここではその一部をご紹介します。

  • 架台の支柱部分を一時的な転用とみなし、農業委員会の許可無しでは導入できません。
  • ソーラーシェアリングはきちんとした営農計画により許可されます。これは1年ごとの収量報告と3年間の営農実績を基に審査されます。
  • 営農が継続されていることを前提に、作物の生産に支障がない遮光率、かつ耕作機械の利用が可能な空間を確保してください。
  • 支柱は簡易な構造で、技術的、経済的に撤去可能であること。

この他にも設備導入にあたりさまざまなハードルが存在しますが、当協会は正会員に対し、できるかぎりサポートして参ります。

ソーラーシェアリングを導入するためには

収穫

光飽和点とは

ほとんどの生物は太陽光が過剰な場合の対処として、水分を蒸発し体温を下げています。植物も同じように一定量の光があれば育ち、強すぎる太陽光は成長に使いきれません(光飽和点の応用)。

右の図は各作物において、一定の光量以上は光合成にはほぼ貢献できていない事を示しています。

協会ではこのほかにもさまざまな作物で実証実験を行っており、データを収集中です。

各植物の光飽和点